19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスを代表する2人の彫刻家、ロダンとブールデルの作品約90点を紹介する「手の痕跡」展(朝日新聞社 など主催)が3日、東京・上野の国立西洋美術館で始まった。同館が所蔵する2人の彫刻と素描が一堂に展示されるのは初めて。来年1月27日まで。一般 800円など。
手の痕跡
国立西洋美術館所蔵作品を中心としたロダンとブールデルの彫刻と素描
- 会期:
- 2012年11月3日(土・祝)~2013年1月27日(日)
- 開館時間:
- 午前9時30分~午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで - 休館日:
- 月曜日(ただし、12月24日、1月14日は開館、12月25日、1月15日は休館)
12月28日~1月1日 - 会場:
- 国立西洋美術館 企画展示室
- 主催:
- 国立西洋美術館、朝日新聞社
- 協賛:
- 大伸社
- 協力:
- 西洋美術振興財団
- 観覧料金:
-
当日:一般800円、大学生400円
団体:一般600円、大学生200円
※団体料金は20名以上。
※高校生以下、18歳未満の方は無料。
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。
※本展の観覧券で常設展示も併せてご覧いただけます。
※11月3日(文化の日)は無料観覧日です。
※FUN DAY(11月10日(土),11日(日))開催日は無料観覧日です。
国立西洋美術館では、現在、ロダン彫刻58点、ブールデル彫刻11点を所蔵しています。これらは、当館の彫刻コレクションの中核を占めるだけでなく、国
内所蔵のロダンとブールデルの作品としても質、数の両面から貴重なものです。ところが当館ではこれまで常設展示でその一部をご紹介してきただけで、これら
を一堂に展示する機会がありませんでした。今回は、素描、版画を含め所蔵のロダン、ブールデル作品を中心に約90点を展示します。
1840年生まれのロダン、それより21歳若いブールデル。ともにフランス近代彫刻史上に個性を輝かせた作家です。社会や文化が足早に近代化を遂げるな かで、独自の表現を獲得し彫刻家としての道を切り開いたロダン。そのロダンのもとで一時は下彫り工として働き、その彫刻に最も近く接したブールデル。ロダ ンにとってブールデルは、才能豊かな次世代の彫刻家であり、ブールデルにとってロダンは学ぶべき師であると同時に、乗り越えるべき先人でした。両者の関係 を探っていくと、こうした個人的な交流に根ざした作品への影響だけではなく、この時代の彫刻制作の現場のあり方、彫刻における複製やオリジナリティについ ての考え方が見えてきます。前庭に常設されているロダンとブールデルの彫刻は国立西洋美術館の顔ともいえるもので、すでにおなじみの作品ですが、これらの 作品も、本展の内容に照らし合わせてみるとき、新たな発見があることでしょう。
この他、ギャラリートークも予定されています。詳細はそれぞれのページをご覧ください。
1840年生まれのロダン、それより21歳若いブールデル。ともにフランス近代彫刻史上に個性を輝かせた作家です。社会や文化が足早に近代化を遂げるな かで、独自の表現を獲得し彫刻家としての道を切り開いたロダン。そのロダンのもとで一時は下彫り工として働き、その彫刻に最も近く接したブールデル。ロダ ンにとってブールデルは、才能豊かな次世代の彫刻家であり、ブールデルにとってロダンは学ぶべき師であると同時に、乗り越えるべき先人でした。両者の関係 を探っていくと、こうした個人的な交流に根ざした作品への影響だけではなく、この時代の彫刻制作の現場のあり方、彫刻における複製やオリジナリティについ ての考え方が見えてきます。前庭に常設されているロダンとブールデルの彫刻は国立西洋美術館の顔ともいえるもので、すでにおなじみの作品ですが、これらの 作品も、本展の内容に照らし合わせてみるとき、新たな発見があることでしょう。
この他、ギャラリートークも予定されています。詳細はそれぞれのページをご覧ください。
オーギュスト・ロダン 《エヴァ》 1881年、ブロンズ 東京国立博物館所蔵 Image: TNM Image Archives |
エミール=アントワーヌ・ブールデル 《弓をひくヘラクレス(習作)》 1909年、ブロンズ 国立西洋美術館 松方コレクション (c)上野則宏 |
「手の痕跡」展プレスリリース(2012.8)ダウンロード(PDFファイル約4,518KB)
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