2008年11月1日 星期六

京都で源氏物語千年紀式典、「古典の日」を宣言

京都で源氏物語千年紀式典、「古典の日」を宣言

柴本幸さん(左)が読み上げる「古典の日」宣言をお聞きになる天皇、皇后両陛下(1日午前11時24分、国立京都国際会館で)=菊政哲也撮影

 源氏物語千年紀記念式典(源氏物語千年紀委員会主催)が1日、天皇、皇后両陛下をお迎えし、国立京都国際会館(京都市左京区)で開かれた。千玄室・茶道裏千家前家元ら8人が提唱した11月1日を古典に親しむ「古典の日」にすることが宣言された。

 式典には研究者や一般公募の約2400人が参加。記念講演では、源氏物語を現代語訳した作家瀬戸内寂聴さんが「源氏物語には人間とは何か、愛とは 何か、全部書かれている。こんなにおもしろい小説はない」と話し、日本文学研究者で、米・コロンビア大名誉教授のドナルド・キーンさんが「源氏物語は日本 文学の最高峰で、世界の古典といえる」と述べた。

 源氏物語の第7巻「紅葉賀(もみじのが)」で、光源氏が舞った舞楽「青海波(せいがいは)」などが披露された。

 このあと、源氏物語千年紀イメージキャラクター、女優柴本幸さんが十二(ひとえ)姿で「古典を学び、私たちのよりどころとして、世界の人々とさらに深く心を通わせよう」などとする「古典の日」宣言を読み上げた。

 式典終了後、両陛下はレセプションで国内外の研究者ら約40人と懇談された。

(2008年11月1日 読売新聞)


源氏物語千年紀を記念し式典、両陛下も臨席 京都

2008年11月1日12時28分

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写真源氏物語千年紀記念式典が開幕し、「古典の日」を宣言する柴本幸さん(上段左端)=1日午前、京都市左京区の国立京都国際会館、上田潤撮影

写真源氏物語千年紀記念式典が開幕し、記念の舞楽を観覧する天皇皇后両陛下=1日午前、京都市左京区の国立京都国際会館、上田潤撮影

 世界最古の長編小説とされる源氏物語が作者の紫式部の日記で確認できる日から千年になるのを祝う「源氏物語千年紀記念式典」(源氏物語千年紀委員会主催)が1日、京都市左京区の国立京都国際会館で、天皇、皇后両陛下が臨席するなか、約3千人が出席して開かれた。

 千年紀よびかけ人の作家の瀬戸内寂聴さんと日本文学研究者のドナルド・キーン米コロンビア大名誉教授が、源氏物語と自らの人生とのかかわりについて講 演。京都の宮司らでつくる平安雅楽会が、源氏物語の中で光源氏と頭中将(とうのちゅうじょう)が舞った舞楽「青海波(せいがいは)」などを披露した。

 式典の最後に、毎年11月1日を源氏物語に代表される古典に親しむ日とするよう求める「古典の日」が宣言された。千年紀イメージキャラクターの女 優、柴本幸(ゆき)さんが宣言文を読み上げ、「世界が揺れ動く今こそ、人間の叡智(えいち)の結晶であり、心を豊かにしてくれる古典を学び、よりどころと しよう」と呼びかけた。

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