南極観測船4代目はエコシップ 舞鶴で進水式
2008年04月16日
引退する南極観測船「しらせ」の後継船の命名・進水式が16日正午から、京都府舞鶴市のユニバーサル造船舞鶴事業所であった。進水後は内装工事をして 09年5月に完成、同年11月に初航海の予定だ。初代「宗谷」から数えて4代目。「名前を残して」という声が多数寄せられたため、3代目から船名が引き継 がれることとなった。新船は基準排水量約1万2500トンで、3代目よりわずかに大きい。観測隊用の部屋は60人分から80人分に増える。厚さ1.5メートルの氷を時速約5.6キロの速度で割りながら進む能力は変わらない。
海洋汚染の防止に配慮した「エコシップ」が特徴だ。燃料タンク周囲の船体外壁を二重にし、事故などで損傷しても燃料が漏れにくくした。トイレや調理室な どから出た汚水は処理装置で浄化して海へ流す。また、船首にある20の穴から毎分約260トンの海水を出して氷上に積もった雪を溶かし、砕氷しやすくして 燃料の省エネを実現した。建造費は約380億円。搭載ヘリコプター2機を含む総額は約500億円となる。
「しらせ」の後継船の進水式に臨む人たち=16日午前10時56分、京都府舞鶴市、上田潤撮影 |
進水式を終えた南極観測船「しらせ」=16日午後0時15分、京都府舞鶴市、本社ヘリから、森井英二郎撮影 |
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