2015年3月2日 星期一

男雛と女雛、どっちが右か左か気にしたことある?


男雛と女雛、どっちが右か左か気にしたことある?

京谷奈帆子

2015年3月2日11時56分



京都で作られたひな人形の男雛は向かって右、それ以外で作られたものは向かって左に飾っている=大阪市中央区の「人形の天明館」




 3日はひな祭り。ところで、何げなく見ている男雛(おびな)と女雛(めびな)の、左右を気にしたことはありますか? この季節、人形店には問い合わせが増えるという。

3月3日は「ひな祭り」

 イベントに合わせて旧家のひな人形を飾っている大阪市中央区の芝川ビル。3対ある男雛と女雛は、左右の位置が異なる。東京で購入した2対は向かって左に男雛、京都で購入したものは向かって右に男雛を展示。イベントの担当者は「人形の産地の飾り方に合わせている」と説明する。

 京都国立博物館京都市東山区)では、向かって右に男雛で統一している。同館の山川暁教育室長は「京都ではこの飾り方が主流です」と話す。

 山川室長によると、江戸時代初期に始まったひな人形を飾る慣習は、いつしか天皇、皇后両陛下の姿がお手本になった。左に立つ人を上位とする日本の伝統的な考え方にならって、向かって右に男雛を飾るのが一般的だったという。

 ところが、今では向かって左に男雛を飾るのが一般的に。一説には、昭和天皇の即位式の際、天皇が向かって左の位置だったことを受けて、東京の人形業界が左右を入れ替えたのが広まったと言われる。西洋の立ち方に合わせられたとみられるという。

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