2012年1月2日 星期一

武家茶用茶室「再現」

松屋銀座で武将茶人・上田宗箇の世界展-武家茶用茶室「再現」ブースも


(2011年12月30日)

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松屋銀座で武将茶人・上田宗箇の世界展-武家茶用茶室「再現」ブースも

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大海茶入 銘「上田大海」 上田宗箇所用 広島・上田流和風堂蔵

 松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)で12月30日、武将で茶人、作陶も手がけた上田宗箇(そうこ)生誕450年を記念した特別展「上田宗箇 武将茶人の世界展」が始まった。

 1563(永禄6)年、尾張・星崎に生まれた上田宗箇は、本能寺の変、九州の島津攻略、小田原の陣、大阪夏の陣で戦利を上げた武将。交戦の口火を切る「一番槍」として知られ、豊臣秀吉や徳川家康などの権力者から認められた。

 戦利で豊臣姓を受け広島に1万7000石の領地を受領すると、当時「天下一」の文化人ともいわれた古田織部に弟子入り。利休の一切をそぎ落とした「わ び」と、織部の多様な「へうげ」の世界を融合させ、自身の茶道具の美意識を「ウツクシキ」という言葉で表現。「武家にふさわしい新たな茶の湯」の創造に尽 力した。

 宗箇を流祖とする「上田宗箇流」は、江戸時代に「茶事預り」制度を設けるなど桃山慶長時代の茶の湯の伝統を受け継ぐ。広島を中心に、中国地方、関東、関西、ドイツ、アメリカ、オーストラリアなど国内外に門下がある。

 宗箇生誕450年を記念した同展では、宗箇の武将、茶人の両面に及ぶ活躍を紹介する。「武将」としては上田家に伝わる文書や歴史資料を並べ、「茶人」と しては、武家茶人の特徴でもある手作り茶碗・銘「さても」や織部肩衝(かたつき)茶入など、宗箇ゆかりの文化財を展示する。

 上田流和風堂(広島市)では2008年、江戸初期の上屋敷の図面に基づいた再現事業が完成。会場では織部や宗箇による江戸初期の武家茶の構成を伝える同茶室をブースで「再現」する。

 入場料は、一般=1,000円、高大生=700円、中学生以下無料など。開催時間は10時~20時(12月31日は18時まで、1月2日は9時30分~19時30分まで、1月3日は19時30分まで)。1月1日休業。1月16日まで。

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