園児20人が茶席体験 卒園前に礼儀作法学ぶ 嬉野保育所
体験したのは5‐6歳児で、卒園前の子どもたちに嬉野茶に親しんでもらうとともに、基本的な礼儀作法を学ばせようと、同保育所が約10年前から毎年行っ ている。茶室では、裏千家佐賀支部メンバーの安永宗豊さん(嬉野市在住)と門下生の計3人が指導。園児たちは茶を運ぶ役ともてなされる客役に分かれ、あい さつのほか、お茶やお茶菓子のいただき方などの作法を学んだ。
茶室に入るのは初めてという園児が大半で、緊張のためか、丸いお茶菓子を畳に転がしてしまう場面なども見られたが、最後は「泡のお茶はおいしい」「お菓子のようかんをまた食べたい」など元気な声が聞かれた。
=2008/01/22付 西日本新聞朝刊=
總,総作;女将
赤福偽装に「うちは大丈夫」 船場吉兆料理人ら内幕語る
2008年01月22日08時22分
総菜や牛肉などの表示偽装が相次いだ高級料亭「船場吉兆」が22日、大阪市の本店の営業を再開させる。創業者の三女で女将(おかみ)の湯木佐知子・新社 長(70)は21日に本店で記者会見を開き、「同じ失敗を繰り返さない」と約束した。不正発覚から3カ月。「吉兆ブランド」を支えてきた料理人らが、うそ を重ねて不正を隠そうとした経営の内幕について重い口を開いた。
「このままのラベルではだめです」。本店で13年間料理人を務める遠藤亮一さん(33)は昨年、前社長の湯木正徳氏の長男で、当時取締 役だった喜久郎氏に直談判した。贈答用商品として販売していた「但馬牛こがねみそ漬け」の肉の仕入れ先が九州に変わった後も、ラベルが「但馬牛」のまま だったからだ。
だが、正徳氏とともに牛肉の仕入れを担当していた喜久郎氏は「ラベルは10万枚単位で発注している。古いラベルの処分はどうするつもりだ」と拒否。料理人たちに元のラベルを張り続けるよう指示したという。
10月に和菓子メーカー「赤福」の偽装問題が発覚すると、板場には危機感が募った。料理長を通じて喜久郎氏に偽装をやめるよう再度頼んだ が、「うちは大丈夫や」という答えが返ってきただけ。福岡市の百貨店内にある店舗で菓子の表示偽装が表面化したのはそれから約2週間後だった。
「牛肉の仕入れは中堅社員が1人で担当していた」。農林水産省に改善を指示された11月9日、正徳氏の会見での言葉に遠藤さんは「何 言っているんだ」と耳を疑った。翌日、料理人から抗議を受けた喜久郎氏は「従業員のせいにしていない」と弁解したが、誰も納得しなかったという。
本店の営業再開を翌日に控えた今月21日朝、板場に十数人の料理人が集められ、取締役になった料理長が「いいものを作っていこう」と声をかけたという。遠藤さんは「吉兆ブランドに頼らず、自分たちの店をゼロから作る気持ちでやる」と話した。
「最初は同情した常連さんが来てくれるだろうが、それだけでは続かない」。仲居として22年間働き、本店再開後は品質管理担当者として食材の表示を守る役割を担う深田和明(わか)さん(41)は厳しい表情で語った。
店側が農水省に提出した「改善報告書」の作成に携わり、賞味・消費期限が偽装された菓子や総菜の外販商品をチェックした。
スイート紅芋、明太子(めんたいこ)コロッケ、抹茶ゼリー……。初めて聞く商品名がずらりと並んでいた。創業者一族による拡大路線のひずみを改めて思い知らされたという。
184人の社員・パートのうち約110人が退職したが、深田さんは「仲間が好きだから一緒に働きたかった」と店に残る道を選んだ。
新社長に創業者の三女で女将の佐知子氏が就いたことには「女将はお得意様との付き合いなどの面で再建に必要」と話した。
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