2009年11月21日 星期六

川口盛之助の「ニッポン的ものづくりの起源」日本創意.萌經濟

日本創意.萌經濟




 從「上廁所」這件再平常不過、而且是人人會作的事情上,日本人究竟從中發現並創造了什麼奇特的商機?
  從「開車」這件也是非常平常的行為中,日本人創造出多少物件,進而成為我們習以為常的用品?
  日本製造為什麼能夠成為「好品質」的代名詞?
  日本動漫與電玩為什麼能夠跨越語言與國界的限制,用文化在各國攻城掠地?創造可觀的經濟收入?
  日本人女孩般纖細敏感的神經,又能夠創造出多少你沒想過的物品?

  在無國界的世界裡,了解別人創造靈感的來源,才能作為文化、經濟與創意產業的養分。本書用各種生活用品為例,告訴讀者,日本創意的產品,如何「萌」燒全世界。

作者簡介

川口盛之助

   一九六一年出生於日本兵庫縣,畢業於慶應義塾大學工學系應用化學科,完成伊利諾大學理學系碩士課程。歷經日立製作所與受託研究機構KRI後,進入利特國 際管理顧日本分公司(Arthur D. Little Japan),現為該公司資深經理,主要負責製造業的研發策略與商品開發策略等等之諮詢工作。亦擔任日本流行文化委員會委員。

  除精通各領域之尖端技術與產品動向外,亦熟知漫畫、動畫、萌系、辣妹文化等等,任命自己為「愛年輕人文化的御宅族應援團長」,成為將「傲視全球的御宅族文化」與「身為國家基幹產業的製造業」串連在一起的角色,並以結合二者之力為二十一世紀的日本帶來元氣為一生職志。

譯者簡介

江裕真

  輔大管研所、中央資管系畢,以翻譯為樂、為師、為業、為志。

   譯有《旅行與人生的奧義》、《新.企業參謀》、《我們比我聰明》、《iPhone的衝擊與商機》、《瞄準御宅族》、《經營者的思考》等趨勢與商管書, 《大腦動不動就找藉口》、《孫子兵法的經營智慧圖解》、《圖解力》、《弘兼憲史經濟學入門圖解》等實用書,以及《波上的魔術師》、《肅清之門》、《推理小 說》、《不公平的月》等小說。

「川口盛之助の「ニッポン的ものづくりの起源」」

川口盛之助の「ニッポン的ものづくりの起源」

2007年4月9日(月)

洋服売り場が“萌えて”います

マネキンに見る「日本的記号化」の強み

1/3ページ

印刷ページ

 マネキンが大変なことになっています。

 そう、あの洋服売り場に突っ立っている等身大の人形のことです。まず、何はともあれ、この写真を見てください。

写真1

平和マネキンの子供服用マネキン「きゃらもあ2」

 「えっ? 何? どこがおかしいの?」。そう思ったあなたは、新しい感性の持ち主かもしれません。よく見てください。この子供マネキンたち、アニメ顔な のです。その目はあり得ないくらいに巨大で、瞳には、手塚治虫さんの発明以来、少女マンガの定番になったキラキラ星が輝いています。日本のマンガ史に残る 由緒正しい瞳の系譜を持った顔が、いつの間にか3次元になって、子供服売り場に進出しているのです。もともとは、現実の世界を模写したはずのマンガがリア ルの世界に舞い戻ってきました。

 ひと頃、バーチャルリアリティー(仮想現実)という技術用語が流行したことがあります。コンピューターグラフィックスで作り込まれた仮想空間の世 界に没入させる、超リアル系のテレビゲームのような技術が代表例でしょう。アニメ顔のマネキンは、逆に仮想空間から現実世界へと飛び出してきた現象と言え ます。

写真2

瞳には、きらきら星が入っている

 写真のアニメ顔マネキン「きゃらもあ2」を開発したのは、平和マネキンというマネキン業界では比較的新興の企業です。今では複数のマネキンメー カーが手がけるようになったアニメ顔マネキンですが、初号機は今から5年前、2002年頃に埼玉県川口市にある平和マネキンのデザイン工房で生まれまし た。

 日本のマネキン業が産声を上げたのは1920年代。海外からの輸入マネキンを修繕するビジネスから始まりました。実は、そこから日本のマネキンは 独自の進化を遂げます。写実的に人体を模す西洋のマネキンとは一線を画し、日本人が最も美しいと感じるように人体、特に顔をデフォルメし、記号化を追求し てきたのです。その延長線上にあるのがアニメ顔のマネキンです。今回は、マネキンを例に、日本のものづくりに隠れた「記号化」という強みについて論じてみ たいと思います。

世相を敏感に反映するマネキン

 恐らく、この子供マネキンを見て、とてもよく似た別の現象を思い浮かべた方は多いでしょう。そうです。フィギュアです。

 萌えるアキバ系の青少年の世界では、マンガの主人公が2次元空間から飛び出して、お人形化しています。同じ人形でも従来からある、リカちゃん人形 やサンダーバード人形などと決定的に違う点は、マンガやアニメの2次元空間で暮らしていたキャラクターを立体化することにあります。

 ご存じのように、アニメ顔マネキンと同じような等身大フィギュアも存在します。食玩ブームなどもあり、最近でこそ少しずつ市民権を得てきた感はあ りますが、フィギュアのキャラクターたちはおおむね美少女系で、ちょっぴりエッチな姿形をしていることが多いため、どちらかといえば眉をひそめられる際物 的な扱いを受けています。しかし、同じアニメ顔でも、純真無垢に子供服売り場でモデル立ちしているとPTAもオーケーということになるわけです。

 それでは、マネキンとフィギュアの決定的な違いとは何でしょうか。それは、愛玩の対象となる個人の持ち物か、産業用か、ということになります。 フィギュアでは衣服を身体に合わせるのですが、マネキンは既製服を完璧に着こなすことが大前提です。従って、人体の骨格構造から大きくは逸脱できないとい う制約があります。

写真3

マネキンは世相を反映する。安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんのイメージから生まれた渋谷ギャル風のマネキン「ラブリー」

 そもそもマネキンとは、空気のような存在。普段から目にしているにもかかわらず、いざ思い出してみようとすると顔は浮かんできません。身に着けた 衣装が売れることが目的なので、マネキン自体が目立ってはならないのです。それでも、店頭での存在感は求められるという、とても微妙なバランスの上に成り 立っている人形がマネキンというわけです。リカちゃんを個人用の携帯電話とすれば、マネキンはオフィスで働くコピー機や、自動車工場で動き回る溶接ロボッ トのようなものと言えるでしょう。

 言うまでもなく、マネキンは、世相を敏感に反映する人形です。アニメ顔のマネキンが登場した2002年頃は、アキバ系の萌え文化がブレークし始め た時期と重なります。日本発のアニメや漫画が世界的に評価され、ジャパンクールと呼ばれ始めた頃です。平和マネキンが、アニメ顔のマネキンを開発した直接 のキッカケは、とある有名子供服メーカーからの依頼だったそうです。

沒有留言: