待機児童 【たいきじどう】
保育所100万人増目標 待機ゼロ10年計画 政府検討
2008年02月27日03時06分
保育所に入れない待機児童解消のため、政府が検討している「新待機児童ゼロ作戦」の内容が26日、分かった。保育所の整備などを進め、2017年までの 今後10年間で、受け入れ児童数を現在の202万人から300万人に100万人増やす。また、小学生(1~3年生)を対象にした学童保育も68万人から 213万人に145万人増やすなどの数値目標を掲げている。
待機児童は07年4月現在、都市部を中心に約1万8000人。福田首相は1月の施政方針演説で、少子化対策として、「保育所の受け入れ児童数の拡大など、質と量の両面から『新待機児童ゼロ作戦』を展開する」と表明していた。
新作戦では、保育環境が整えば、子どもを預けて働きたいと考えている母親らの潜在的なニーズに着目。政府が昨年末に決定した少子化重点戦 略では、就業希望のある母親がすべて働けるように、保育サービスを受ける3歳未満児の割合を現在の20%から、17年には38%に引き上げることなどを盛 り込んでいる。
また、保育サービス拡充に年間1.5兆~2.4兆円の財源が必要と試算。消費税率の引き上げを念頭に「効果的な財政投入」を求めている。
bio-ethanol Cellulosic
日本新構想海藻からバイオエタノール、日本海で生産構想
2008年02月27日09時20分
地球温暖化対策で注目されているバイオエタノールを、海藻のホンダワラ類からつくる計画が進んでいる。養殖や製造の基礎技術がほぼ確立したことを受け、 日本海に巨大養殖場を設ける構想。日本のガソリン販売量のほぼ3分の1に相当する量になるという。バイオエタノールの原料となる穀物の高騰が問題となって いるが、ほとんど食用にならないホンダワラ類が解決策の主役になる可能性が出てきた。
研究を進めるのは、三菱総合研究所や京都府立海洋センター、東京海洋大などのグループ。3月12日に東京都内で開くシンポジウムで詳細な研究報告を行い、実現に向けた検討をする。
竹野功璽(こうじ)・京都府立海洋センター主任研究員らは01年から日本海で、ホンダワラの養殖実験を開始。ロープに付着させた30セン チの苗が半年で1~3メートルに成長することを確認した。一方、海藻のアオサ類を使った三菱総研などの実験で、乾燥重量100グラムあたり約30ミリリッ トルのエタノールが製造できるとわかった。ホンダワラ類にも応用でき、バイオエタノールの量産化に道が開けたという。
構想では、日本海沖合で比較的浅い「大和堆(やまとたい)」の水深約400メートルを中心とした海域に養殖場をつくる。ホンダワラ類を 植え付ける太さ約3センチのロープを100本前後組み合わせた養殖ユニット(100メートル四方)を四国の半分強の広さにあたる約1万平方キロに並べる。 沖合を活用するため、沿岸の生態系を守れる特長がある。
年間に乾燥重量で約6500万トンの収穫が見込まれ、約2000万キロリットルのバイオエタノールを製造できる計算になる。
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